ばあちゃんの気持ち

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朝は早起き、

って、まだ3時。

ラジオのスイッチ入れて、

ラジオ深夜便

うとうと聴きながら、

身体が起きるまで、布団の中。

一番鶏が鳴く頃、

「さてと、」

で、起き上がり、

トイレ済ませて、

いつものように、

出し雑魚鍋に入れて、

火をかける。

いつもより、大きめの鍋。

何だか、あたしの調子がおかしいとかで、

娘と孫が泊まってる。

だから、

朝食作りも、増えちゃって、

あの人らは、

私の仕事増やすだけじゃん、

あ、そうだ、そうだ、顔洗ってなかった。

こんなこと、

娘と孫に見られたら、

「ほら」と、ばっかりに、

認知症」を、

言われる、あぶないあぶない。

いつものように、

庭を軽く掃いて、

新聞をじっくり見る。

でも、

今日は目の調子が悪い。

頭にあんまり入んない。

えっ、と、トイレだ、

トイレ。

あら、みゆきが

「ばあちゃん、漏れたりしたら、

出掛ける機会が多いから恥ずかしい思いするよ」

と、買ってくれてた履くオムツ。

少し、汚れた。

あーー、そうそう、洗濯してないわ。

洗濯しなきゃ。

って、

「ばあちゃん、何やってんの?」

起きてきたかと思ったら

洗濯見て大きな声。

「何で紙おむつ洗ってんの?」

って

あら、私、洗って干してる。

自分で笑える。

そうだよね。

紙おむつあらっちゃー、

娘や孫に、ぼけてんじゃないの?

と、言われてもおかしくないか。

まあ、もう、90歳になるんだもの、

これくらいの間違いくらいあるし。ん

訪問のボランティアや、

特養のボランティアで、

たくさん見てきた。

私よりまだ年下なのに、

ボケてる人。

あんななっちゃーおしまいだ。

食生活にも自信はある。

生活のリズムや、

知識も、そこいらあたりの、

同世代には負けない。

ただ、

娘も孫も、私がいなきゃ、

生活立ち行かないような暮らし。

心配なんだか、

何なんだかおせっかい。

 

50になっても未だ...

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ご神木と言われる木々たちの

立ち並ぶ神社には、

よく、木漏れ日が差している。

優しく、

温かい、

こんなに暑い真夏の日差しの中でも、

その、光は柔らかい。

 

退院を控えた昨日、

仕事上がりに、

元夫の団地に掃除に向かう。

 

布団は先日干した。

ゴミも捨てた。

冷蔵庫に当面食べれる物を補給して、

掃除機かけて、

気づいたとこから、

拭き掃除。

 

前のうちの預かり人が、

ようやく自立して借りた部屋だった。

友人で、安価で部屋を提供してくれたのに、

家賃や、

ライフライン代を支払わず、

まんま県外へ行き、

その、後処理をした部屋。

 

離婚して、

家賃の安いところへと、

思っていたから、

ここへ越してもらった。

 

そう、私、が決めた。

 

「お前がおもたごっじゃが

(お前が思うままやな) 」

そう、言われながら、

ハンも押してもらった。

 

あげまんと言う言葉があるが、

さげまんなら、

日本一、世界一じゃーねーか、

な、チャンピオン気取り。

 

申し訳なさと、

発達凸凹の生き方と、

いつもリンクする。

 

「離婚したのにお世話するって、

まだ、気持ちあるんだ〜」

 

面倒だし、説明しようもないから、

口角上げて、返事しない。

どう、思われても構わない。

「あんた、当面面倒見なさいよ」

実母からも電話。

「あんたのせいだよ、男の一人暮らしは不摂生だから」

 

って、

親兄弟姉妹の多い彼と、

一人っ子の私と、

そこ、比べないんだ(O_O)

 

腹が立つやら、

情けないやら、

冷蔵庫の掃除機しながら、

洗剤が目にしみる。

 

毎度のこと、

私の受けるクライアントと、

似ている。

 

這い上がれない、

何だか天井見えない地下からの、

脱出劇を、

ずーっとやってる感。

頑張っても、

ひたすら走っても、

出口がない。

 

そう、預かり人たちと、

似ている自分に、

毎度、気づかされる。

 

あの部屋を出て行った青年の、

言い訳と似ている。

振り乱した髪から、

ポタポタと汗が落ちる。

涙と、汗は、

おんなじ味やな

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まだ明けない早朝

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この時間は、

毎度のこと、

早起きなんか、

眠れないおばさんか、

 

ふと、吉田拓郎の「流星」を、
聞きたくなった。


空が好きで、
少し時間があると、
雲の形を追って、
走ってしまうんだよね。

そして、

毎度の神社巡りに...

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あの、

空気の静寂さが、

何とも、

小学生の時から、

好きなんだな。

お願い事はないから、

ただ、

庭や、

参道、

建物の温もり、

ご神木と言われる樹齢何百年の、

木々たちが奏でるマイナスイオン

深呼吸が気持ちいい。

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時が止まるような、

自然だけの世界。

ここに生きるは、

人間だけじゃなく、

生物全て、

地球にのっかった感。

毎日は、

何に追われて、

生きて、

何に囚われて暮らし、

誰の為の人生で、

やがて100年の時を経ると、

存在があったことさえもおぼつかない、

小さな私たち。

それでも、

今日も、

たくさんの悩みや、

苦しみと向き合い、

生きていく...

 

でっかくなりてーーー!

 

な、

日曜日。

 

 

 

 

 

 

DVと、ジェンダーと、

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相談者と、

一喜一憂しながら、

(そんな、相談あるんか(;^_^A  )

な、

結局、毎度、自身の中のジェンダーに気づく。

先日の元夫の入院、

連絡あり、

見舞いと言うより、

洗濯物の管理や、

病院手続き、

妻でないなら、

さながら家政婦。

 

 

クライアントは、

70代女性。

先日の60代に続き、

この一年くらいで、

急増した年代だ。

他人や、逆に親兄弟なら、

それくらい普通、と、

言われそうな日常が、

本人には耐え難い、のだ。

「暴言?それくらいじゃー離婚はできませんよ」行政の窓口で、

50年の思いをひっさげて行ったが、あっさり。

「やっぱり私がわるいんでしょうか?」

「もう、穏やかに暮らしたいのに、

このまんま我慢するしかないんでしょうか」

 

暴言の原因は、酒の力を借りての、

子供の事から、男女関係まで、

2人暮らしの家で、

火や煙どころか、

要因さえ見つからぬ喧嘩の種を、

畳み掛けるように、

暴言として浴びせる。

家事は一切しない、

こちらがら疲れていても、

逆に叱られる始末。

40を超える子供たちの、

子育てなども、

今更のように、

クライアントの非を責める。

しまいには、

50年前の恋愛について、

暴言。

 

 

「それ、DVですよ」

主訴を探る。

「離婚した方がいいですか?」

身内にも、誰にも告白できず、

苦しんできた。

が、

何もできない、しない、

夫が1人で生きて行けるはずがない、

と、断言する。

「それ、これからも面倒みる、ってことですよね?」

「だって、これまで我慢してきたのに、

倒れて私のせいじゃあんまりだ」

だよねーー、

相手が変わってくれることを期待しての、

思い?

願い?

だんだん、ただの愚痴?

熟年離婚」の言葉の一人歩きから、

20年程。

で、

最近は、この世代の

相談も多々ある中で、

いったい、私たちは、

どう、死んでいきたいか、

そう、終活のお話と重なってくる。

 

 

葬式、どうする?

墓、どうする?

そもそも、いま、倒れたら、

どうなる、

の、

暗黙の了解の解明。

 

面倒だし、

先の事のようだし、

そもそも、

いま、そこじゃない、感!

 

でも、今、そこ、なんだよな。

 

一番タブー視されて、

で、一番大切なこと。

 

さて、

私の中の、

ねばならないの、ジェンダーと、

クライアントの、

受けるDVと、ジェンダーと、

結局、その、囚われ感から、

自身が離れらへなければ、

変わることはない。

 

DVも、

ジェンダーの観念も、

 

結局、

私、が、どう生きたいか、

この後の人生を、

どう、描くか、

に、かかる。

 

それ、

幾つになっても、

遅すぎない、

を、知った人から、

一抜ける...

 

みたいな...

 

結局、自身に突きつけられる。

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盆の入り

「しばらく面倒みてくれんかな」
細菌性の嘔吐下痢。
弱気な声だが、
威圧感は、相変わらず、
どこか私にのしかかる。
私の中にある、
ジェンダー
長年の癖。
そうでねばならない、
女が、そうする、
の...
そして、
こうなったのは、
きっと、すべて私のせいだ
(不慮の病気さえ)
の、
勝手な責任と、
偽善な気持ち。
元妻の役目と...

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.
墓参りに帰宅すると言った娘を、
早めに帰し、
迎えに行った。
大量の水分補給用の水と、
お腹に優しいもの、
で、
彼も好きな
男はつらいよ」を借りて...


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誰でもそう、
具合悪いと、
誰か頼りたい、
当然じゃん。
他人なら、
とことん面倒見れるのに、
なんで、
うまくいかないのか、
会うと一瞬で、
家政婦のような気持ちと、
泣きたい位に、
ねばならない、に囚われる。
.
幸い、何とか会話もできるし、
盆も来客予定があるから、
寝てる分は構わないよ、
と、声を掛けたが、
少し、安心したのか、
落ち着いて、
眠りにつきそうだった。
.
.
娘と寅さん見ながら、
涙しながら、
人間の温かさ、
渡世人の辛さ、
いや、もう既に、
すっかり流浪の旅人気分。
で、
最後はため息。
あけみの結婚式シーンは、
花嫁挨拶でバスタオル(;^_^A
.
.
1984年、
18歳の私は、
あの江戸川を、
リアルタイムで見ていた。
あれから、
32年。
昔から、決して、
純情でも、
真面目、でも、なかった。
登場人物のタイプだって、
娘は、真面目な寅さん、
私は、渡瀬恒彦派、
なのだ(^◇^;)
どこか、
面倒見たくなる人、
で、
みてしまう、
が、
暮らしが立ち行かないと、
逃げる。
一番、タチ悪いな。
大人になったとはいえ、
子どもにも、
無責任な親だわ。
他人の相談事どころやない。
それでも、
それでも、
目の前の仕事、
こなすのみ。
な、
明日から盆の入り。
多くの家族が行き交う、
家族と言う確かなもの、
を、
肌で感じる、
年中行事。
そして、
先祖を敬う、
私がいるのは、
親ありき、
そう、
子どもたちにも、
私と、彼との出会いがあったからこその、

家族、だった。

はずなのにな。

 

歯車は、

外れたら、

なかなか直らない、

そして、

2度と組み立てられないことも、

ある。

いや、組み立てたくない自分も、

いる。

明日は、墓参り。