50になっても未だ...
ご神木と言われる木々たちの
立ち並ぶ神社には、
よく、木漏れ日が差している。
優しく、
温かい、
こんなに暑い真夏の日差しの中でも、
その、光は柔らかい。
退院を控えた昨日、
仕事上がりに、
元夫の団地に掃除に向かう。
布団は先日干した。
ゴミも捨てた。
冷蔵庫に当面食べれる物を補給して、
掃除機かけて、
気づいたとこから、
拭き掃除。
前のうちの預かり人が、
ようやく自立して借りた部屋だった。
友人で、安価で部屋を提供してくれたのに、
家賃や、
ライフライン代を支払わず、
まんま県外へ行き、
その、後処理をした部屋。
離婚して、
家賃の安いところへと、
思っていたから、
ここへ越してもらった。
そう、私、が決めた。
「お前がおもたごっじゃが
(お前が思うままやな) 」
そう、言われながら、
ハンも押してもらった。
あげまんと言う言葉があるが、
さげまんなら、
日本一、世界一じゃーねーか、
な、チャンピオン気取り。
申し訳なさと、
発達凸凹の生き方と、
いつもリンクする。
「離婚したのにお世話するって、
まだ、気持ちあるんだ〜」
面倒だし、説明しようもないから、
口角上げて、返事しない。
どう、思われても構わない。
「あんた、当面面倒見なさいよ」
実母からも電話。
「あんたのせいだよ、男の一人暮らしは不摂生だから」
って、
親兄弟姉妹の多い彼と、
一人っ子の私と、
そこ、比べないんだ(O_O)
腹が立つやら、
情けないやら、
冷蔵庫の掃除機しながら、
洗剤が目にしみる。
毎度のこと、
私の受けるクライアントと、
似ている。
這い上がれない、
何だか天井見えない地下からの、
脱出劇を、
ずーっとやってる感。
頑張っても、
ひたすら走っても、
出口がない。
そう、預かり人たちと、
似ている自分に、
毎度、気づかされる。
あの部屋を出て行った青年の、
言い訳と似ている。
振り乱した髪から、
ポタポタと汗が落ちる。
涙と、汗は、
おんなじ味やな