盆の入り

「しばらく面倒みてくれんかな」
細菌性の嘔吐下痢。
弱気な声だが、
威圧感は、相変わらず、
どこか私にのしかかる。
私の中にある、
ジェンダー
長年の癖。
そうでねばならない、
女が、そうする、
の...
そして、
こうなったのは、
きっと、すべて私のせいだ
(不慮の病気さえ)
の、
勝手な責任と、
偽善な気持ち。
元妻の役目と...

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.
墓参りに帰宅すると言った娘を、
早めに帰し、
迎えに行った。
大量の水分補給用の水と、
お腹に優しいもの、
で、
彼も好きな
男はつらいよ」を借りて...


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誰でもそう、
具合悪いと、
誰か頼りたい、
当然じゃん。
他人なら、
とことん面倒見れるのに、
なんで、
うまくいかないのか、
会うと一瞬で、
家政婦のような気持ちと、
泣きたい位に、
ねばならない、に囚われる。
.
幸い、何とか会話もできるし、
盆も来客予定があるから、
寝てる分は構わないよ、
と、声を掛けたが、
少し、安心したのか、
落ち着いて、
眠りにつきそうだった。
.
.
娘と寅さん見ながら、
涙しながら、
人間の温かさ、
渡世人の辛さ、
いや、もう既に、
すっかり流浪の旅人気分。
で、
最後はため息。
あけみの結婚式シーンは、
花嫁挨拶でバスタオル(;^_^A
.
.
1984年、
18歳の私は、
あの江戸川を、
リアルタイムで見ていた。
あれから、
32年。
昔から、決して、
純情でも、
真面目、でも、なかった。
登場人物のタイプだって、
娘は、真面目な寅さん、
私は、渡瀬恒彦派、
なのだ(^◇^;)
どこか、
面倒見たくなる人、
で、
みてしまう、
が、
暮らしが立ち行かないと、
逃げる。
一番、タチ悪いな。
大人になったとはいえ、
子どもにも、
無責任な親だわ。
他人の相談事どころやない。
それでも、
それでも、
目の前の仕事、
こなすのみ。
な、
明日から盆の入り。
多くの家族が行き交う、
家族と言う確かなもの、
を、
肌で感じる、
年中行事。
そして、
先祖を敬う、
私がいるのは、
親ありき、
そう、
子どもたちにも、
私と、彼との出会いがあったからこその、

家族、だった。

はずなのにな。

 

歯車は、

外れたら、

なかなか直らない、

そして、

2度と組み立てられないことも、

ある。

いや、組み立てたくない自分も、

いる。

明日は、墓参り。